2018年9月28日(金)大利根カントリークラブ西コース
PRGR RS CUP 2018年の第4回予選大会が9月28日(金)に開催されました。舞台は過去に「日本女子オープン」など数多くの公式戦が行われ、名勝負を生んできた大利根カントリークラブ西コース。本格的な林間コースで、速いグリーンや長く粘りがあるラフなど攻略する楽しさに溢れています。
シングルス競技では51名のプロ/研修生と、42名のアマチュアが参加。そしてダブルス競技はAクラス(80歳以下・2組)とBクラス(81歳以上・18組)を合わせて20組のアマチュアペアが参加しました。大会前の数日間、雨が続いていたこともあり天候が心配されましたが、当日は午前中こそ曇っていたものの午後は快晴で風もない絶好のコンディションとなりました。
プロ/研修生部門では、勝又崇之選手が6バーディ、ノーボギーという完璧なプレーを見せ6アンダー「66」で優勝。勝又選手は、前半2バーディ、そして後半4バーディを奪うなど、終始安定したゴルフを続け2位を1打差で振り切って勝利を掴みました。また、アマチュアシングルス部門では、難易度の高いコースセッティングのなか最後まで自分のプレーを貫いた武田大輔選手が、3バーディ、5ボギー、1ダブルボギーの4オーバー「76」で、2位に6打差をつけて圧勝。ダブルス部門Aクラスは、RSカップの常連の飯島智史選手が今回初めてペア組んだという草薙 礼選手と息の合ったプレーを展開して5アンダーで優勝し、ダブルス部門Bクラスでは、実力者の舘 英樹選手と中野正義選手のペアが、9アンダーという好スコアで勝利しました。
年月を経て競技ゴルフから少し遠ざかっていたプロ達の「競技魂」に火を灯す…RSカップには、そんな一面もあります。齋藤史朗選手も、近年は『プロギア サイエンス フィット』でのインストラクターとしての活動が中心だったそうですが、RSカップに出場したことがきっかけで競技への想いが再燃したそうです。「今年はRSカップのすべての予選大会に出場しています。最初は、単純に初戦の舞台になった川奈ホテルゴルフコースでプレーしたくて参戦したのですが、運良くポイントが取れたこともあって決勝大会に行きたい! という想いが強くなりました。今は主な活動がアマチュアの方々へのレッスンなのですが、他のプロ達の真剣なプレーが間近で見られるのもRSカップの魅力だと思います。競技に出場することで、練習場では分からないプロ本来のインパクトの強さやヘッドの入り方、さらにターフの取り方などが肌で感じられて凄く参考になります。自分の競技への情熱はもちろんですが、出場することが普段のレッスンにも役立っていますね」と語ってくれました。最終結果は予選総合ポイントで51位という形に終わり、決勝大会進出を惜しくも逃しましたが、齋藤選手にとってRSカップへの参戦が大きな財産になったのではないかと思います。
一方、RSカップに参戦しているプロのなかには、レギュラーツアーでの活躍を目指して、チャレンジツアーや地方オープンで日々技術を磨いている選手も数多くいます。大田和桂介選手もそのひとりです。「いつも思っていることは同じですが、今回も自分のゴルフをして良い結果が出せるように…優勝できるように頑張りたいですね。RSカップは、毎回開催コースが素晴らしくて、アマチュアの方とコミュニケーションを取りながらラウンドできるのが魅力だと思います」と話してくれました。大田和選手は終始堅実なプレーを見せて、最終的には5アンダー「67」で惜しくも3位(同スコアのカウントバック)という結果でしたが、第4戦を終わっての予選会総合ポイント4位の好位置で決勝大会進出を決めています。
8月31日(金)に行われた予選会の第3戦は、雷雨のため9ホールが終わった時点で競技成立という状況になり、アウトスタートとインスタートそれぞれに優勝者が誕生する形になりました。勝利を手にしたのは、アウトスタートが篠 優希選手、インスタートは岩男健一選手です。お二人に、前回の結果を踏まえ意気込みを聞いてみました。「僕は雨の方が得意なんです」と話してくれたのは篠選手。RSカップとは相性が良いらしく「アマチュアの方とラウンドできるのが新鮮で凄く楽しいですね。今回も上位を目指して頑張ります」と語ってくれました。また、岩男選手は「今日は天候にも恵まれていますし、自分のゴルフに磨きをかけたいですね。RSカップの後には、クォリファイングトーナメント(QT)や日本オープンなどにも出場予定なので良いプレーをして次に繋げていきたいです」と、今後の大会も見据えているのが印象的でした。
トータル | OUT | IN | ||
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1位 | 勝又 崇之 | 66 | 34 | 32 |
2位 | 矢部 直弘 | 67 | 35 | 32 |
3位 | 大田和 桂介 | 67 | 34 | 33 |
※スコアがタイの場合は18番からのカウントバックにより順位を確定
今日はショートホールで、3つバーディが取れたのが大きかったですね。ショットではアイアンの調子が良くて、チャンスを多く作ることができました。パッティングに有利な上りの良いラインが残せて、それをしっかり決められたのが優勝に繋がったのだと思います。コースのコンディションも抜群で特にグリーンは速さもあり、きちんとストロークすれば入ってくれる状態でした。パターが決まると、やはり良いスコアになりますね。課題としては、ロングホールでバーディがひとつしか取れなかったことです。大利根カントリークラブはフェアウェイが狭いのでロングホールでは、ティショットがキーポイントになります。今後はもう少しティショットの精度を上げていきたいですね。とはいえ、今日のプレーは自分としては上出来です(笑)。予選会総合ポイント1位で出場が決まった決勝大会は、実はクォリファイングトーナメント(QT)のサードと日程が被る可能性があるのですが、RSカップの出場を優先して優勝を目指したいと思います。
去年RSカップに出場した友人から「プロと一緒にプレーできるので楽しいよ」と言われて出場を決めたという久保田 亘選手。「決勝大会がザ・ロイヤル ゴルフクラブで行われるというのも最高だと思いました。そのため最初の目標は、決勝大会への進出です。もちろん、その先も見据えていきたいですね」と話してくれました。普段から様々な競技やプロアマなどに参戦しているというだけあって、その実力は本物です。ラウンド後には「今日はミスも多くて、あまり良いプレーはできませんでした」と語っていましたが、難しいコースセッティングのなかで12オーバー「84」でホールアウト。初出場ながら4位(同スコアのカウントバック)という好成績を残し決勝大会への切符を手にしています。
同じく初めてRSカップに出場するという石井 豊選手に、スタート前に参戦しようと思った動機を聞いてみました。「2年程前から競技に出るようになって、今回はスケジュール的にも問題なかったのでRSカップに参戦しました。魅力的だったのは、プロと一緒にラウンドできる点です。なかなか、そういった機会はありませんから…。今日は1週間前にギックリ腰になってしまったこともあって、迷惑をかけてしまうかも知れませんが頑張ります(笑)。コースも名門の大利根カントリークラブで初めてプレーするので凄く楽しみです」と笑顔で語ってくれました。
RSカップは、学生ゴルフ部の参加も多い大会です。今回、同組でラウンドしていた原 宏彰選手と和田 樹選手も慶応大学ゴルフ部に所属しています。「RSカップはプロや研修生の方々とプレーできるので、とても良い経験になります。まずは予選通過を目標に頑張りたいですね(原 宏彰選手)。個人的にはスコア72を目指したいです(和田 樹選手)」とラウンド前に、それぞれ意気込みを語ってくれました。結果的には、原選手は25位と惜しくも予選通過を逃しましたが、和田選手は目標スコアには届かなかったもののトータル10オーバー「82」で2位に入り、決勝大会進出を決めています。
競技の方は、武田大輔選手が前半は4オーバーとややスコアを崩したものの、後半は我慢のゴルフでスコアをイーブンパーにまとめ、トータル4オーバー「76」で2位に6打差をつけて勝利を収めました。
トータル | OUT | IN | ||
---|---|---|---|---|
1位 | 武田 大輔 | 76 | 36 | 40 |
2位 | 和田 樹 | 82 | 40 | 42 |
3位 | 三ヶ島 竜 | 82 | 38 | 44 |
4位 | 久保田 亘 | 84 | 44 | 40 |
5位 | 志賀 裕幸 | 84 | 44 | 40 |
6位 | 福室 守 | 85 | 44 | 41 |
7位 | 市原 澄彦 | 85 | 44 | 41 |
8位 | 梅澤 拓望 | 86 | 43 | 43 |
9位 | 久古谷 卓治 | 88 | 43 | 45 |
10位 | 黒岩 範夫 | 89 | 43 | 46 |
前半はショットがバラついて、グリーンまわりのラフも深かったので苦しみました。後半に入ってからは、ティショットが少し安定してきたのでそこが良かったのだと思います。パターについては、グリーンは速かったのですが最初から上手く距離感を合わせることができました。今日のラウンドでは、良いスコアを出すためにはラフからのショットの精度を磨くのが大切だということを痛感しました。大利根カントリークラブのラフは長くてボールが埋まってしまうことが多く、リカバリーが本当に難しかったですね。決勝大会は、ザ・ロイヤル ゴルフクラブで開催されますが、実は今年2回プレーしていて良いスコアが出ていないので何とかリベンジしたいと思います。
出場者が若い世代になるAクラスでは学生ペアの参加も目立ちます。慶応大学ゴルフ部に所属している村山一輝選手と大島 巧選手もそんなペアです。「最初はシングルスに出場しようと考えていたのですが、申し込みの枠が埋まってしまったのでダブルスへ参戦してみました。ダブルスは普段あまりしないのですが、他の部員から面白いよ! と言われていたし、大学のリーグ戦でマッチプレーが導入されていてダブルス戦があるため、今後のことも考えて経験しておいた方がいいかな…と思ったんです。初のチャレンジだったので、上手くいかなかった部分もありましたが、とても良い経験になったと思います」と話してくれました。
競技の方は、お互いの良さを引き出すプレーを最後まで続けた飯島智史選手、草薙 礼選手のペアが、スコアを確実に伸ばし、トータル5アンダー「67」で2位に8打差をつけて優勝の栄冠に輝きました。
トータル | OUT | IN | ||
---|---|---|---|---|
1位 | 飯島 智史 草薙 礼 | 67 | 32 | 35 |
2位 | 村山 一輝 大島 巧 | 75 | 36 | 39 |
今日は1.5mぐらいの短いパットが入らず3パットも多くて、自分達が理想とするゴルフができませんでした。それでも優勝できたのは、お互いのミスを何とかカバーしながらプレーできたからだと思います。決勝大会に向けての抱負としては、とにかくパターが入るように努力することですね(笑)。それからティショットの精度も上げたいです。この2つを実現すれば決勝大会での優勝も見えてくるはずなので、そこを目標に頑張っていきたいと思います。
「目標は決勝大会への出場です。ザ・ロイヤル ゴルフクラブに挑戦したいですね」と力強く語ってくれたのが、お揃いのウエアがばっちり決まっていた永野章男選手、森 貞仁選手のペア。ダブルスの参戦は3回目だそうで、初心者でも楽しめるのが最大の魅力とのことです。「お互いが助け合えますし、普段は自分が打たないような場所からプレーできるのが面白いと思います。色々相談しながらラウンドできる点も普通の競技とは違いますね。昨年、運良くRSカップの決勝大会に行けたこともダブルスの魅力にはまった要因かもしれません」と笑顔で応えてくれました。結果は、14位と惜しくも決勝大会進出には届きませんでしたが、最後までダブルスでのプレーを満喫されていました。
ご夫婦でダブルス競技を楽しんでいる山崎章夫選手、由美子選手のペア。RSカップは初参戦で、友人から誘われての出場だそうです。「二人ともゴルフが大好きなので一緒にプレーできるダブルスの面白さを満喫しています。大利根カントリークラブも凄く綺麗なコースですし、今日は普段の力が出せるように頑張ります」と、スタート前に語ってくれました。
昨年に続き2年連続でRSカップに出場している柴田孝仁選手、塩澤道子選手のペアも、普段からダブルス競技をエンジョイしているおふたりです。「ダブルスには、シングルスの試合では実現できないような凄いスコアを出せる面白さがありますね。今日の目標は5アンダーを出して、決勝大会へ進むことです」と話してくれました。結果は、トータル4オーバー「76」の12位で残念ながら決勝大会という目標は達成できませんでしたが、大利根カントリークラブでのラウンドを楽しまれていました。
競技の方は実力者の舘 英樹選手、中野正義選手のペアが、9アンダー「63」という素晴らしいスコアを出して、2位に6打差をつける圧倒的な強さで見事な勝利を飾っています。
トータル | OUT | IN | ||
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1位 | 舘 英樹 中野 正義 | 63 | 32 | 31 |
2位 | 大塚 薫 鈴木 泰二郎 | 69 | 34 | 35 |
3位 | 吉田 忠 磯村 さおり | 69 | 34 | 35 |
3位 | 館山 翔一 菅野 義浩 | 69 | 35 | 34 |
ダブルスでの競技は初めてだったのですが、今日はお互いのプレーが上手く噛み合ったと思います。どちらかが失敗すると、もう一方がリカバリーするという良い循環が生まれていましたね。その結果が好スコアに繋がったのですが、まさにダブルスの醍醐味を満喫できました。今まではシングルスで眉間にしわを寄せて競技に出ていたのですが、ダブルスが楽しそうで凄く新鮮に見えたので、今回は私が中野選手を誘ってRSカップに参戦したんです。久しぶりにストレスのないゴルフができました(笑)。ダブルスは女性の方なども、プレーをエンジョイできるのが魅力だと思います。私もとても楽しい1日が過ごせてゴルフの良さを再確認できました。次の決勝大会も良いプレーができるように調整して、ふたりで頑張ります。
競技終了後のドライビングレンジでPRGR+藤倉ゴム+日本シャフト+三菱ケミカルの試打会を実施。競技志向の強いお客様は新RSシリーズに各シャフトメーカーの最新シャフトを吟味。意外な発見をされた方も多くいらっしゃいました。