2018年7月10日(火)千葉カントリークラブ梅郷コース
PRGR RS CUP 2018年の第2回予選大会が7月10日(火)に開催されました。舞台は過去に「日本オープン」や「パナソニックオープン」などが開催され、数々の名勝負が生まれた千葉カントリークラブ梅郷コース。アンジュレーションが強い砲台グリーンなど、林間コースならではの戦略性の高さが魅力で攻略する楽しさに溢れています。
シングルス競技では53名のプロ/研修生と、47名のアマチュアが参加。そしてダブルス競技はA部門(80歳以下・5組)とB部門(81歳以上・17組)を合わせて22組のアマチュアペアが参加しました。当日は梅雨明け直後ということもあり、天候に恵まれたものの気温が一気に上昇。コースだけでなく暑さとの戦いにもなりました。
プロ/研修生部門では杉山知靖選手が1イーグル、7バーディ、2ボギーの7アンダー「65」で勝利。杉山選手は2番のロングホールでイーグルを奪って勢いに乗り、その後もバーディを積み重ねながらスコアを伸ばして優勝の栄冠に輝きました。また、アマチュアシングルス部門では、3バーディ、5ボギーの2オーバー「74」という好スコアでホールアウトした菅原慎一選手が、2位に1打差をつけて接戦を制しました。ダブルスA部門は、夫妻になってから初参戦となる実力者、船越ペアが9アンダーで圧勝し、ダブルスB部門では、助川昌弘選手、赤澤洋一選手の男性ペアが同スコア(6アンダー)によるカウントバックで勝利しました。
男子プロとプレーができる貴重な機会ということもあり、女子プロの参戦もあるのがRS CUPの特長になっています。間近で男子プロのショットやパットを見ることにより、得られるものが多いそうです。今回出場してくれた前田衣里奈選手もそのひとりです。「飛距離はもちろんなのですが、アプローチやパットも男子プロと女子プロでは大きな違いがあります。ですから、男子プロの打ち方やコースマネジメントを肌で感じることで、自分のプレーの幅も広がると思います。私は初めての出場ですが、アマチュアゴルファーの方も含めて、男性と女性が一緒にラウンドできるRS CUPは、とても魅力的ですね」と語ってくれました。
姜 致世選手も今回初参戦してくれた女子プロです。「私は、前田衣里奈選手に誘われての出場になります。今日は男子プロのプレーを近くで見ることで凄く勉強になりましたし、アマチュアゴルファーの方とも楽しくラウンドができて良かったです」と笑顔で話してくれました。かなり暑いコンディションでしたが、姜 致世プロは終始さわやかな笑顔でプレー。4オーバー「76」で競技を終えました。
千葉カントリークラブ野田コースに所属している佐藤将司選手は、梅郷コースのことも熟知しています。そこで、攻略の秘訣について聞いてみました。「砲台グリーンなので、まずは手前から攻めていくことが大切です。また、ラフも長いのでティショットでフェアウェイをキープすることも重要になってきます。グリーンの傾斜なども含めて、コース状況を把握しておけばセカンドショットの落とし所といった効果的な攻め方も分かるので、スコアアップにつながると思いますね。この大会は、アマチュアゴルファーの方とラウンド中にコミュニケーションを取れるのが楽しいです」と語ってくれました。
トータル | OUT | IN | ||
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1位 | 杉山 知靖 | 65 | 31 | 34 |
2位 | 大田和 桂介 | 67 | 34 | 33 |
3位 | 勝又 崇之 | 67 | 35 | 32 |
※スコアがタイの場合は18番からのカウントバックにより順位を確定
今日は全体的にショットが良かったです。ですから、イーグルパットやバーディーパットを打つ機会が数多くありました。ティショットは少し左に巻いてしまう時もありましたが、そこをアイアンショットでカバーできたのが良かったですね。千葉カントリークラブ梅郷コースは、学生時代からプレーさせて頂いているのでコース戦略も上手くいきました。今後も、モチベーションを変えずに一打ずつ集中してプレーしていきたいと思います。決勝大会の舞台になるザ・ロイヤル ゴルフクラブは、今年「ミズノオープン」でラウンドしていますから、リベンジの意味も含めて再度チャレンジしたいです。基本的に、プロゴルファーが競技形式でアマチュアゴルファーの方とプレーする機会は少ないため、RS CUPはとても貴重だと思います。これからもアマチュアゴルファーの方にプレーを楽しんで頂いて、このような大会が日本で増えていけば素晴らしいと思います。
2017年の決勝大会で2位に入るなど、RS CUPに出場している常連の実力者、小野寺清貴選手に今年の目標について聞いてみました。「予選突破はもちろんなのですが、最終的に目指しているのは昨年逃した決勝大会の優勝です。今日は天気が良くてかなり気温が高いため歩きでのプレーは辛いですが、上位に入れるように頑張ります。個人的には、天候が悪い状態の方が得意なので決勝は荒れた感じになって欲しいですね(笑)。」と語ってくれました。ラウンド前から決勝大会を見据えているだけあって、プレーも流石の一言。7オーバー「79」の5位で、見事に決勝進出の切符を掴みました。
「知り合いが以前から出場していて、RS CUPのことを色々聞いているうちに自分も出てみたいと思うようになりました」という花島伸幸選手。一番魅力を感じたのはプロと一緒にラウンドできる点だったそうです。「競技をしながらプロと真剣にプレーができる機会は、そうそうありません。今日は間近でプロの動きをしっかり見て勉強したいと思います。ドライバーからパターまで、どんなプレーが飛び出すか今から凄く楽しみです」とスタート前に話してくれました。
千葉カントリークラブ梅郷コースでプレーするのは2回目という山田武史選手。今日は1ヵ月半振りのラウンドということで「80台後半を目指します」と控えめに語ってくれました。RS CUPの出場は3回目ということで、その魅力について聞いてみると「名門コースで長い距離からプレーできますし、プロから学ぶことがたくさんあるので様々な点で勉強になるところです。特に強く感じるのが、プロはミスした後のリカバリーが抜群に上手いことですね。僕自身も今はリカバリーを意識してプレーしています」と、RS CUPで得た教訓を活かしている姿が印象的でした。
「先週、練習ラウンドで千葉カントリークラブ梅郷コースをプレーしたのですが、その甲斐なく今日は思い通りのプレーができませんでした(笑)」という水谷雅好選手。トーナメントが開催されるような名門ゴルフ場でプロと一緒にラウンドができることに加え、バックから長い距離でプレーできるのがRS CUPの魅力だといいます。「今回は散々な結果でしたが、次回の予選大会もエントリーしているのでまた頑張ります」と最後は力強く語ってくれました。
競技の方は、最後まで粘り強くプレーした菅原慎一選手が、前後半ともに1オーバーという我慢のゴルフを展開し、トータル2オーバー「74」で2位に1打差をつけて勝利を収めました。
トータル | OUT | IN | ||
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1位 | 菅原 慎一 | 74 | 37 | 37 |
2位 | 染谷 健市 | 75 | 37 | 38 |
3位 | マーク 金井 | 77 | 40 | 37 |
4位 | 羽鳥 賢次 | 77 | 40 | 37 |
5位 | 小野寺 清貴 | 79 | 38 | 41 |
6位 | 高野 吉弘 | 79 | 40 | 39 |
7位 | 伊藤 繁治 | 80 | 38 | 42 |
8位 | 遠藤 和寿 | 80 | 37 | 43 |
9位 | 池上 典成 | 81 | 39 | 42 |
10位 | 高橋 智範 | 81 | 40 | 41 |
今日は凄く暑かったのですが、どうにか最後まで集中力を保ち続けられました。特にパッティングで良い状態をキープできたのが良かったです。悔やまれるのは、ドライバーの調子さえ上がれば、もう少しスコアを伸ばせたのではないかという点です。実際に、ドライバーのミスを減らせれば2アンダーの「70」に手が届くチャンスもあったと思います。もちろん、ゴルフに「たら・れば」の話はありませんが(笑)。千葉カントリークラブ梅郷コースは、本当にコンディションが良くて気持ち良くプレーできました。去年は決勝大会で痛い目にあっているので、これからもパターの調子だけは崩さないようにして、今年こそ良いスコアでラウンドできるように頑張りたいです。
出場者が若い世代だけあって、可愛らしいウエアを着こなした女性同ペアやご夫婦での参加が目立ったのがA部門です。なかでも、カラフルなバイザー&ウエアにチームマスコットの「ドラえもん」をコーディネートした奥山ゆかり選手・島田圭子選手のペアは、ひと際華やいだ雰囲気。お二人とも何回かダブルスを経験していて、その魅力については「お互い協力してプレーできるところが楽しい」と語っていました。とはいえ、RSCUPには初めての出場ということもあり、「まずは予選通過を目指して頑張ります」とスタート前に可愛らしく声を揃えていたのが印象的でした。
素敵な大人の女性といった雰囲気の平川 恵選手・今屋朝子選手のペア。実は最初は、今屋選手がご主人と出場される予定だったそうですが、諸事情によりご主人が出られなくなり急遽平川選手がパートナーに選ばれたとのことです。「お揃いのソックスも競技の前日に急いで購入しました(笑)。ダブルスの良さはスコアを二人で作っていくため、カバーしあえる点だと思います。そして、パートナーに迷惑をかけてはいけない…という良い意味での緊張感が保てるのも魅力です。喧嘩もダブルスでプレーした時に初めてしました(笑)。まさに、ゴメンネとアリガトウの繰り返しみたいな競技だと思います」と、ご自身の経験を基に語ってくれました。
競技の方は、船越秀人選手・船越実幸選手のペアが、バーディラッシュを演じて他の選手を圧倒。2位に9打差をつける9アンダー「63」で、見事な勝利を成し遂げました。
トータル | OUT | IN | ||
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1位 | 船越 秀人 船越 実幸 | 63 | 31 | 32 |
2位 | 安田 博宣 辻本 真也 | 72 | 35 | 37 |
3位 | 奥山 ゆかり 島田 圭子 | 72 | 36 | 36 |
実は結婚してラウンド数が減り、僕も妻もゴルフ熱が少しずつ冷めていて、その結果先週出場した別のダブルス競技は全然ダメな状況でした。ところが、今日はビックリするぐらいプレーが上手く噛み合いましたね。妻のショットが良くて、僕はパターが入るという感じです。やはりダブルス競技は、コースだけでなく人のマネジメントが重要になる競技だと思います。結果的には9アンダーが出たので、今後の自信にもなりました。コースがとても綺麗でプレーしやすかったのも良いスコアが出た要因かもしれません。芝の感じなども含めて、とにかく気持ちよくラウンドできました。ラフが長いので曲げると難しくなりますが、千葉カントリークラブ梅郷コースは、とても素晴らしいゴルフ場だと思います。
ご兄弟で出場されていたのが、柴 文人選手・柴 厚人選手のペア。血のつながりを活かした息の合ったプレーが期待できそうです。実は、若い頃にもお二人でダブルス競技に出ていたそうで、最近になって競技を再開したとのことです。「ダブルス競技の魅力は、一言でいえばオルタネイトだと思いますね。具体的には、個人では成し得ないことが実現できる点です。実際に、1~2回のミスであれば取り返すことも可能ですし、レクリエーションとしての楽しみもあります。今回の目標としては、まずは予選突破です」と、お二人揃って笑顔で応えてくれました。
第1回大会からご夫婦でダブルス競技に毎年出場しているという、久保田暁之選手・久保田有希子選手のペア。「僕らはチームを結成して5年になります。みなさん同じだと思うのですが、やはりダブルの良さはお互いのミスをカバーできる点ですね。千葉カントリークラブ梅郷コースはラウンドするのが初めてなので、今日はとても楽しみです」と、スタート前に語ってくれました。
競技の方は、上位2チームによる接戦となりましたが、最終的には助川昌弘選手・赤澤洋一選手のペアが、6アンダー「66」の同スコアによるカウントバックで優勝しました。
トータル | OUT | IN | ||
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1位 | 助川 昌弘 赤澤 洋一 | 66 | 34 | 32 |
2位 | 野代 雅樹 名取 陽理浩 | 66 | 32 | 34 |
3位 | 野村 タケオ 靏原 弘高 | 70 | 36 | 34 |
今日は赤澤選手のアプローチが素晴らしかったのが勝因だと思います。二人ともドライバーからアイアンまでプロギアのクラブを使っているのですが、それも優勝に貢献してくれました。とにかくコースのコンディションが良かったので、ボギーを打たないように気をつけて、パーを拾いながらチャンスがあればバーディを狙うというプレーを心がけましたね。そういう意味では、すべてが上手く噛み合ったと思います。初のダブルスだったのですが、お互いの長所を伸ばして短所をカバーする競技という印象で、とても新鮮な気持ちでプレーできました。例えば、思ったよりも曲がるよ…みたいな情報を次に打つ人へしっかり伝え、お互いが実行していくことが良いスコアにつながると思います。次の決勝ラウンドも凄く楽しみです。
競技終了後、ドライビングレンジにてPRGRの試打会を実施。
7/13に発売される話題の新商品「新RSシリーズ」に加え、三菱ケミカル、日本シャフト、藤倉ゴムの最新カスタムシャフトも打てるとあって、プロ/アマチュア問わずレンジは大盛況。
炎天下のなかにも関わらず参加者は疲れを忘れ、試打に没頭しその性能を堪能していました。