2018年6月6日(水)川奈ホテルゴルフコース富士コース
PRGR RS CUP 2018年の第1回予選大会が6月6日(水)に開催されました。舞台は日本屈指のシーサイドコース・川名ホテルゴルフコース(富士コース)。アリソンバンカーの生みの親でもある、チャールズ・ヒュー・アリソン設計の難コースで、これまでレギュラーツアーのトーナメントでも数々の名勝負が繰り広げられています。
シングルス競技では50名のプロ/研修生と、20名のアマチュアが参加。そしてダブルス競技は16組のアマチュアペアが参加しました。なお、今年からダブルス競技はAクラス(80歳以下)とBクラス(81歳以上)の2カテゴリーによる競技になっています。当日は激しい雨に見舞われ、コースだけでなく風や雨との闘いにもなりました。
プロ/研修生部門では太田直己選手が6バーディ、2ボギーの4アンダー「68」で勝利。太田選手は、ロングホールで3つのバーディを奪うなど着実にスコアを伸ばして優勝の栄冠に輝きました。アマチュアシングルス部門では、2バーディ、6ボギー、2ダブルボギーの8オーバー「80」でホールアウトしたレーシングドライバーの谷口信輝選手が2位に2打差をつけて優勝。ダブルスAクラスでは、井上洋次選手、鈴木麻友選手のペアが4アンダーで勝利し、ダブルスBクラスは、屋代 亮選手、中田智之選手の男性ペアが悪コンディションの中で5アンダーという素晴らしいスコアで優勝しました。
4年目を迎えるRS CUP。賞金が出る競技でありながら、アマチュアゴルファーとの交流の場となる大会コンセプトに魅力を感じるプロゴルファーも多く、継続出場してくれる選手が増えています。昨年のRS CUPの予選大会で、ポイントランキング1位に輝いた芳賀洋平選手もそのひとりです。「この大会は1日でスコアを作るという部分に面白さと難しさがあると思います。賞金がしっかり出るなど競技性が高いのも魅力です。自分自身は調子もいいですし決勝ラウンドを目指して頑張ります」と力強く語ってくれました。
昨年の決勝大会で見事に優勝した佐久間秀也選手に、今年の抱負を聞いてみました。「とにかく自分のできるプレーを一生懸命やるだけです。その結果スコアに結びつけばいいと思います。川奈ホテルゴルフコースをプレーするのは初めてですし雨なので、今日は我慢のゴルフになると思いますね」。この日は、その言葉通り粘り強いプレーを展開。5バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの1アンダー「71」の9位で競技を終えました。
大会出場常連の矢部直弘選手も、RS CUPの大会コンセプトに共感しているひとりです。「プロとアマチュアが同じ舞台でプレーできるのがいいですね。競技という中にも楽しく触れあえる雰囲気があるのが魅力です。今回の川奈ホテルゴルフコースのような、素晴らしいコースで毎回開催されるので、ラウンドするのがいつも非常に楽しみです」と語ってくれました。
トータル | OUT | IN | ||
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1位 | 太田 直己 | 68 | 36 | 32 |
2位 | 大野 由真 | 69 | 34 | 35 |
3位 | 芦川 正敏 | 69 | 36 | 33 |
※スコアがタイの場合は18番からのカウントバックにより順位を確定
久しぶりの川奈ホテルゴルフコースでのプレーだったのですが、とてもタフなコンディションでした。プレーは全体的に良かったのですが、特にティショットをフェアウェイにキープできたのが良いスコアにつながりました。コーライグリーンなので、やはりフェアウェイから打っていかないと攻略するのは難しいと思います。雨ということもあり、パターも難しかったですね。RS CUPには、今回初めて参加させて頂いたのですが、プロとアマチュアの交流の場にもなりますし、素晴らしい大会だと思います。アメリカなどではこのようなトーナメントも多いので、日本でも今後もっと増えていけばゴルフ人気も盛り上がってくるのではないかと思います。この優勝をきっかけに、次からの試合でも良いプレーを続けていきたいと思います。プロギアさんには本当に感謝しています。
今年で3回目の出場となる斉藤健治選手は「毎年プロとのラウンドがとても楽しみ」になっているそうです。また、大学のゴルフ同好会に所属していた時に開催コースの川奈ホテルゴルフコースでキャディのアルバイトをしていた経験があるらしく、これは良いスコアが期待できるのでは…と意気込みなどを聞いてみました。「キャディは30年前のことなので、コースレイアウトは覚えていてもグリーンの芝目などは忘れていますね。しかも、今日は雨なので予備知識が役に立たないケースもあると思いますし、ある程度のスコアで頑張ります」と語ってくれました。結果は、トータルスコア「89」。カウントバックの末、惜しくも11位で決勝進出には届きませんでした。
「会社の後輩に誘われて初めての出場です」という平野清志選手。その後輩というのが、実は斉藤健治選手。「彼からとても良い大会だと聞いていたし、人生で一度は川奈ホテルゴルフコースでプレーしてみたいと思っていたのでエントリーしました。難しいコースなうえに雨というコンディションなので目標は90を切ることですね」と謙虚に語っていました。最終的なスコアはトータル「94」と少し目標には届きませんでしたが、「とても良い経験になりました」と自らのプレーを振り返っていました。
競技の方は、前半9ホールを3オーバーの首位タイで折り返したレーサーの谷口信輝選手が、後半も5オーバーでまとめてそのまま逃げ切り8オーバーの「80」で2位に2打差をつけて勝利を手にしました。
トータル | OUT | IN | ||
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1位 | 谷口 信輝 | 80 | 39 | 41 |
2位 | 河井 泰夫 | 82 | 41 | 41 |
3位 | 武野 孝太郎 | 83 | 42 | 41 |
4位 | 田嶋 久敬 | 84 | 42 | 42 |
5位 | 遠藤 直樹 | 84 | 39 | 45 |
6位 | 斉藤 正人 | 86 | 40 | 46 |
7位 | 鈴木 理功 | 86 | 42 | 44 |
8位 | 川瀬 誠 | 87 | 39 | 48 |
9位 | 久保 昂史 | 87 | 41 | 46 |
10位 | 辰井 賢二 | 89 | 43 | 46 |
昨年は予選ラウンドを突破できたのですが、日程的に合わなくて決勝ラウンドのザ・ロイヤルゴルフクラブに行けなかったのが、とても残念でした。そこで、今年こそザ・ロイヤルゴルフクラブでプレーしよう!と強く思って予選に挑みました。川奈ホテルゴルフコースをラウンドするのは初めてだったのですが、前半は大怪我をしないように気をつけてプレーした結果、39を出すことができました。後半はティショットをミスしてダブルボギーが2回もあったのが悔やまれます。できれば70台を出したかったのですが、結果的に優勝できて念願のザ・ロイヤルゴルフクラブにも行けるので良かったです。決勝ラウンドのプレーも楽しみたいと思います。
2018年からダブルス部門は、Aクラス(80歳以下)とBクラス(81歳以上)にクラス分けされ、年齢によるハンデがより少ない競技へブラッシュアップされています。そんな中で、Aクラスには若い世代のカップルから男性同士のペアまで、幅広い層のプレーヤーが出場。会社の同僚同士で初めてダブルスに挑戦したという、加茂裕太郎選手・谷 知樹選手のペアは「プレーが噛み合った時は本当に楽しいですね。良いスパイラルに入れば、お互いの強みを引き出して弱点を補完できます。パターも2回打てるので少し遠い位置からでも入る可能性がありますし、挽回できるチャンスが増える印象です。次もダブルスで競技に出場したいですね」とプレー後に笑顔で話してくれました。とはいえ、お二人とも川奈ホテルゴルフコースでのラウンドは初めて、しかも雨だったこともあり「今日は苦戦しましたけど(笑)」とプレー内容を振り返っていました。
競技の方は、接戦で2組のペアが4アンダーの「68」で並ぶ形となり、最後はカウント・バックで井上洋次選手、鈴木麻友選手のペアが勝利を手にしました。同スコアの2位には、山田将之選手、渡名喜彩可選手のペアが入っています。
トータル | OUT | IN | ||
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1位 | 井上 洋次 鈴木 麻友 | 68 | 33 | 35 |
2位 | 山田 将之 渡名喜 彩可 | 68 | 34 | 34 |
3位 | 古川 義仁 若林 雅貴 | 77 | 35 | 42 |
今日は私がパターでカバーしきれなかった部分を、パートナーのショットで助けてもらいました。お互いの良いところを補完できた感じです。ミスがミスでなくなるというか…。今回、違うパートナーと出場したことで、私自身も考えさせられる点があり勉強になりました。僕はアベレージゴルファーでダブルス競技も初めてなのですが、同伴者がフォローしてくれるとはいえティショットを7回打たなければいけないという縛りが大変でした。鈴木さんはお互いがカバーしたと言ってくれていますが、圧倒的に僕の方が助けてもらっていたと思います(笑)。ただ、今日のコンディションの中では、全体的に良いプレーができたのではないでしょうか。同スコアでのカウント・バックによる優勝なので、最後はドキドキしましたが…。また、ダブルスで出場して今度はもう少し貢献できるように頑張りたいと思います。
「私ひとりでは名門コースをプレーするのに少し不安があるので、伯父とダブルスで出場しました」という三澤香織選手。長崎 悟選手とのペアを組むのは今回で2回目だそうです。「私はパターが苦手なのですが、チーム戦ならそういう面もフォローしてもらえるのでプレーの幅が広がると思いますね」と明るく話してくれました。常に笑顔を絶やさないやさしい印象の長崎 悟選手のこれまでの経験が、三澤香織選手のラウンドに生かされているように感じました。
2016年にダブルスへ出場、さらに2017年にはシングルスに参戦し嵐山カントリークラブで行われた第1回大会で優勝した経験を持つ実力者、勝又正浩選手。今回は2016年と同じ青木克益選手とのペアでダブルスにエントリー。二人とも実力者だけに優勝候補といっていい存在です。「川奈ホテルゴルフコースをラウンドするのは二人とも初めてなのですが、バックナインの景色に感動しました。噂通りの素晴らしいコースだと思います。次は晴れた日にプレーしてみたいですね」とホールアウト後に語ってくれました。悪天候の中でも景観を楽しめるあたりは流石の一言です。最終的には、トップと1打差の4アンダー、2位でのフィニッシュとなりました。
トータル | OUT | IN | ||
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1位 | 屋代 亮 中田 智之 | 67 | 34 | 33 |
2位 | 勝又 正浩 青木 克益 | 68 | 32 | 36 |
3位 | 館山 翔一 菅野 義浩 | 72 | 35 | 37 |
優勝できたのは本当にうれしいですね。今日は雨というコンディションだったので、レインウェアを新調したのが良かったのかも知れません(笑)。ダブルスは3回目になりますが、本当に我慢が必要な競技だといつも感じています。いかにして、二人で我慢ができるか…良い結果を残すためのポイントはこれに尽きると思います。シングルスとの一番の違いは自分のミスをパートナーがカバーしてくれるところです。その結果、良いスパイラルに入れば気持ちが折れずにプレーできます。もちろん、お互いがパートナーを思いやる気持ちもとても大切です。これからもダブルスの醍醐味を楽しみながら、競技に出場していきたいと思います。