2017年7月3日(月)ザ・カントリークラブ・ジャパン
PRGR RS CUP 2017年の第2回予選大会が7月3日(月)に開催されました。舞台は男子レギュラーツアーのトーナメント開催実績があり、7月末には女子ステップ・アップ・ツアーも開催されるザ・カントリークラブ・ジャパン。数々の日本を代表する名コースを手がけてきた加藤俊輔氏の設計による名コースです。
シングルス競技では51名のプロ/研修生と、43名のアマチュアが参加。そしてダブルス競技は21組のアマチュアペアが参加しました。梅雨とは思えない好天に恵まれたこの日は気温が上昇。コースだけでなく暑さとの戦いにもなりました。
プロ/研修生部門では佐藤えいち選手が7アンダーの「65」で勝利。日本男子ツアーで飛ばし屋としても知られている佐藤選手は、2つのボギーを出しながらも、アグレッシブなゴルフでバーディを9つ奪い、優勝賞金40万円を手にしました。アマチュアシングルス部門ではスコアが伸び悩む中、3バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの2オーバー「74」でホールアウトした下條勲選手が2位に4打差をつけ圧勝しました。ダブルスで本年第1回予選大会の覇者である船越秀人選手、君島実幸選手のペアが連勝。10アンダーという夢のようなスコアが出ました。
男子にまじって紅一点。今回はシングルスに女子プロが出場しました。井上莉花選手は全国高等学校ゴルフ選手権春季大会で2位タイに入るなど、ジュニア時代に活躍。現在23歳と今後の活躍が期待される若手プロです。ホールアウト後、「全然ダメでした!」と苦笑していましたが、「男子プロと試合で回れて、ショットやスインブのイメージが良くなりました」と今回の経験が勉強になったそうです。
先週のチャレンジツアー「南秋田CCみちのくチャレンジ」で優勝した金子敬一選手、レギュラーツアーで優勝経験のある福永和宏選手などトッププロが多数出場。風はなくウェットなコンディションでグリーンが止まるため高スコアが期待されました。そんな状況の中、「65」の7アンダーで佐藤えいち選手が2位に2打差をつけて優勝。佐藤選手は2007年には300.22ヤードでドライビングディスタンス賞を獲得するなど日本男子ツアー屈指の飛距離を誇る選手です。なお、2位には第1回予選大会で優勝した芳賀洋平選手が入り、決勝大会の出場権を争うポイントラインキングでは芳賀選手が150ポイントでトップに立ちました。
トータル | OUT | IN | ||
---|---|---|---|---|
1位 | 佐藤 えいち | 65 | 32 | 33 |
2位 | 芳賀 洋平 | 67 | 33 | 34 |
3位 | 新木 雄貴 | 67 | 34 | 33 |
※スコアがタイの場合は18番からのカウントバックにより順位を確定
腰痛が完全に治ってなく、痛風も出ていた中では良くできたと思っています。左腰とかに負担をかけない打ち方をこの2、3日練習していて、今日もその打ち方を実践していたのですがある程度できました。今季主戦場としているチャレンジの試合に向けて、この優勝で好感触を得られました。
今日は優勝スコアが8か9アンダーだと思っていましたし、自分としてもその辺りを狙いたかったので、まだまだ課題はあります。アジアの試合にも出るようにしているのですが、様々な国の選手がいて、例えば欧州と米国の選手と一緒にまわると2人ともまったく違う攻め方をするんですよね。また、190センチくらいの大型選手が向こうにはたくさんいて自分は170センチなので子供のようですが(笑)、ゴルフが違うので楽しいですし、勉強になりますね。
僕ら(46歳、同学年に久保谷健一選手)は、シニアツアーまでにはまだ時間がある中途半端な世代。一方で50歳になってもレギュラーツアーで活躍したいですし、僕らとは違う若い子のゴルフも見て勉強もずっとしていかなくてはと思っています。
ツアーの合間にRS CUPのような試合に出られることは本当にありがたいです。アマチュアの方も喜んでくださっている方が多いとのことですが、プロにとっても貴重な試合ですので、今後も続けていっていただければと思います。
一昨年からスタートしたPRGR RS CUPは、「予選大会だけでなく、決勝大会も含めてほとんど出場しています」というのが高橋智範選手。「名コースを回れるということだけでなく、プロの試合の素晴らしいセッティングでラウンドできるのがこの大会の魅力。これだけ良いコンディションでラウンドできる機会はあまりないですよ」と、RS CUPの大ファン。そしてやはり「プロと試合で一緒にまわれるというのも魅力ですね。アマチュアは楽しいゴルフですが、プロの結果を出すゴルフというのをいつも勉強させていただいています」とのこと。高橋選手は9位に入り、見事決勝大会進出を決めました。
男子プロのパワーと女子プロの繊細を両方体験できた幸運な出場者がいました。男子の岩崎桂介プロ、女子の井上莉花プロと一緒にラウンドした山田武史選手は「男子プロの豪快な飛距離と、女子プロのリカバリーの上手さなどの両方を堪能しています」と満足気。「良いリズムでまわれたので自分のゴルフも良かったです」と楽しい1日を過ごせたようです。
試合の方は前半の9ホールを終えて志賀裕幸選手がイーブンパーでトップに立ちましたが後半にスコアを崩し、1オーバーで9ホールを折り返した下條勲選手が後半も1オーバーと好プレーを展開。2オーバーの「74」で2位に4打差をつけ勝利を手にしました。
トータル | OUT | IN | ||
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1位 | 下條 勲 | 74 | 37 | 37 |
2位 | 池上 典成 | 78 | 39 | 39 |
3位 | 染谷 健市 | 79 | 40 | 39 |
4位 | 鹿住 勇介 | 80 | 40 | 40 |
5位 | 笠井 俊吾 | 80 | 39 | 41 |
6位 | 大石 優 | 81 | 42 | 39 |
7位 | 志賀 裕幸 | 82 | 46 | 36 |
8位 | 武野 孝太郎 | 82 | 43 | 39 |
9位 | 高橋 智範 | 83 | 42 | 41 |
10位 | マーク 金井 | 83 | 43 | 40 |
やっぱりプロと回ると勉強になりますね。スコア云々と言うより、全然球質が違う。今回は若いプロと回らせてもらいましたが、球筋に感銘を受けました。ドライバーは高くてスピンが少なくて正確で飛ぶ。20ヤードはおいていかれました。アイアンはスピンコントロールが上手かったですね。
今日はアイアンが良かったですね。PRGR TUNE 01 MB アイアンを使っているのですが、ロングホールの2打目の刻みで3番アイアンが良かったですし、8番、9番、PWなどのショートアイアンもきれていましたね。このアイアンは1年前から使っているのですが、スピンコントロールがばっちりいくところが気に入っています。
決勝大会でも今日のようなプレーを目指したいと思います。
今大会で目立ったのは男女ペア。柴田孝仁選手と塩澤道子選手、辻本陽介選手と大山幸子選手は2ペアとも同じサークルに属しているそうで、たまたま同じ組になったそうです。4名ともRS CUPははじめてとのこと。他の競技でダブルスに何度か出ているという柴田選手は、「ダブルスは和気あいあいとできるのが魅力ですね」。スタート前に記念撮影。本当にみなさん楽しそうです。
そして、「たまたま緑で揃っちゃいました(笑)」と話してくれたのは、加藤俊之選手、白井達雄選手のペア。加藤選手はダブルス経験者だそうですが、白井選手ははじめてのダブルス。「いつもは敵ですが、今日だけ仲間です」と初ペアでの挑戦。目標を聞くと予選通過とのこと。毎回アンダーがカットラインとの話をすると2人の目が真剣になりました!
勝負の方は今回もハイレベル。前半の9ホールを終えて5アンダーがトップで2位には4アンダーのペアがつけていました。しかし後半、全体的にスコアが伸び悩み唯一後半も大きくスコアを伸ばしたチームが2桁アンダーまでスコアを伸ばしました。本年第1回予選大会の勝者でもある船越秀人選手、君島実幸選手のペアが、「62」の10アンダーで連覇を達成しました。
トータル | OUT | IN | ||
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1位 | 船越 秀人 君島 実幸 | 62 | 31 | 31 |
2位 | 西原 明 稲葉 孝太郎 | 66 | 32 | 34 |
3位 | 森 光弘 臼井 将男 | 66 | 33 | 33 |
4位 | 中野 真二 伊能 智規 | 68 | 34 | 34 |
5位 | 永野 章男 森 貞仁 | 70 | 37 | 33 |
コンビネーションが今回も上手くいったと思っています。基本的にショットは船越選手が先に打つのですが、例えばティーショットは君島選手が200ヤードを曲げないで打ってくれるので安心感があるんですよね。あとは説明するのが難しいのですが、本当に上手くかみ合っていると思います。
7年前にチームを結成したのですが、それぞれの役割が確立できて、これだけ上手くかみ合うようになったのはここ2、3年なんですよ。ダブルスは必ずしも上手い2人が組めば良いスコアがでるかというと、そんなに単純ではないと思っています。やはり重要なのはコンビネーション。やっている我々にしか分からないチーム力がついてきたと思っています。
決勝大会では3位以内に入って今年もプロギア契約プロとのスペシャルラウンドにでるのが目標です。会場となる「ザ・ロイヤル ゴルフクラブ」は難しそうですが、ダブルスのベストスコアである11アンダーの「61」も狙ってみたいですね。
競技終了後はプロギア新製品の試打会が実施されました。
猛暑の中でのラウンド後にもかかわらず、多くの熱心なゴルファーが新たなクラブ探しを真剣に行っていました。
ホールアウト後に多くゴルファーが練習場に向かいました。目的はRS2017ドライバーや同シリーズのアイアンの試打。ここでは日本シャフト、フジクラ、三菱のカスタムシャフトが豊富に取り揃えられ、各シャフトメーカーの担当者と濃密な会話ができることもあり、参加者は毎回目を輝かせながら試打を行っています。
練習グリーンで行われていたのは、プロギアのパター、シルバーブレードBBとHVの試打。実際の高速グリーンで感触をつかめるだけあってこちらも多くの参加者が集まりました。なかでも注目を浴びていたのは三菱のパター専用カーボンシャフト。フィーリングや転がりの違いなどに、驚かれる方が多かったです。