2016年5月30日(月)鳩山カントリークラブ
PRGR RS CUP 2016年大会の第1回予選大会が、5月30日(月)に開催されました。舞台は埼玉県の鳩山カントリークラブ。日本シニアオープンなど数々のトーナメントが開催され、今でも様々な競技ゴルフが実施されている本格的なチャンピオンコースです。シングルス競技では50名のプロ/研修生と、34名のアマチュアが参加。そしてダブルス競技は32組のアマチュアペアが参加しました。
前日夜から降り出した雨の中、トップの組は予定どおり7時30分にスタート。ウェットなコンディションのためランが出ず、セカンド以降に長い距離が残る難しいコンディション。一方でグリーンは雨にもかかわらず硬く早い状態だったため、多くの選手が苦戦しました。
プロの部ではこのハードなコンディションの中で。好プレーを展開した大田和桂介選手と矢部直弘選手が3アンダーでプレーオフに突入。大田和選手が1ホール目で勝負を決めました。アマチュアシングルスでは「74」の好スコアを出した佐藤卓郎選手が圧勝。「74」はプロを含めた総合でも12位に入る好成績で、アマチュアの中では唯一の70台でした。ダブルス部門では昨年の決勝大会の勝者である勝又正浩選手・青木克益選手のペアが今大会でも勝者の貫禄を見せ勝利しました。
「雨の影響で飛距離は出ないのに、グリーンは硬くて速い。本当に良いプレーができないとスコアが伸びない難しいコンディションでしたね」と語ってくれたのは矢部直弘プロ。昨年のRSカップ全大会に出場した矢部プロにとって、今日のコースは難しかったようです。
この矢部選手がこの日好プレーを展開。前半の9ホールを3アンダーで折り返し、後半は我慢のゴルフでパープレー。3アンダーの69でホールアウトし、同じ「69」でホールアウトした大田和選手とのプレーオフに突入しました。
雨が降り続いている難しいコンディションの中でスタートしたプレーオフ。ラフからのセカンドショットが大きくショートして難しいアプローチを残した矢部選手がボギーに対し、グリーンエッジからのアプローチをしっかりと寄せた大田和選手がパーで勝負あり。昨年の第2回予選大会に続く2勝目をあげ、優勝賞金40万円を手にしました。また、3位にはレギュラーツアーの優勝経験のある福永和宏選手が入りました。
トータル | OUT | IN | ||
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1位 | 大田和 桂介 | 69 | 35 | 34 |
2位 | 矢部 直弘 | 69 | 33 | 36 |
3位 | 福永 和宏 | 70 | 35 | 35 |
※トータル69の2名でプレーオフで1位を決定。
RSカップ予選大会の2勝目ということで、すごく嬉しいです!雨という厳しいコンディションの中、7000ヤードを超えるセッティングは厳しかったのですが、ボギーを打たないように我慢をしつつ、チャンスがあれば決めるというゴルフが実践できました。プレーオフはプロしては初めての経験だったのですが、緊張しながらも上手くプレーできたと思います。
アマチュアの方と一緒に試合をする機会というのは、アマチュアにとってもプロのプレーの醍醐味を間近で見ることができる良い機会だと思いますし、自分としても一般アマチュアの方々とコミュニケーションを取れる場はありがたいことです。今後もこのような試合が増えていくことを望んでいます。
「昨年も出場しました。トーナメントセッティングのコースでプロと一緒にラウンドを行い良いスコアを出せた経験が、僕自身にとって自信になりました。また昨年のような経験をしたいと思って今日は出場しました」と語ってくれたのは斉藤剛選手。斎藤選手のようにシングルスのアマチュア部門の方は昨年に引き続いて出場された方が少なくありませんでした。
また、プロとの会話が楽しめるのも魅力だという方も。今年初出場したという野田好史選手は、「一緒にラウンドしたプロが気さくに話しかけてくださったのでとても楽しかったです。とはいってもショットの時の集中力などはすごい。切り替えがアマチュアとは全然違いますね。グリーンの外からでもカップインを狙ってますものね」とラウンド直後に語ってくれた。
難しいコースセッティングだけでなく雨の影響もあり、いつものゴルフができなかったと悔しがっている方が多かったですが、「プロとラウンドできて勉強になった」という方々がほとんど。そんな中、見事2オーバーの74でラウンドした中学2年生の佐藤卓郎選手が優勝。
多くの選手が苦戦した今大会では「89」でも10位(スコアがタイの場合は18番からのカウントバックにより順位を確定)。なお、10位以上の選手が10月31日に大洗ゴルフ倶楽部で開催される決勝大会の出場権を手に入れました。
トータル | OUT | IN | ||
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1位 | 佐藤 卓郎 | 74 | 38 | 36 |
2位 | 舘 英樹 | 80 | 39 | 41 |
3位 | 吉永 恭 | 81 | 40 | 41 |
プロギア契約の小平智プロのお父さんがゴルフのコーチなのですが、本日は勧められて出場しました。プロの方2人と3名でラウンドさせていただいたのですが、プロの方は本当に上手かったですね。プロと試合で一緒にラウンドするのは初めてだったんですけど、いろいろと見させていただき今日はとても勉強になりましたし、僕自身の課題がたくさん見つかりました。何よりも決めなくてはならないパットをしっかりと決めてくるところが凄いですね。また、コースマネージメントがプロと自分とではまったく違いました。自分はすべて狙ってしまうのですが、プロは狙うホールとそうでないホールを分けていると感じました。
ジュニアの試合では6800ヤードくらいなのですが、今回の7000ヤードを超すセッティグで良いゴルフができたことは、自分の自信になります。今回のような経験させていただいたこの試合に感謝したいと思います。
「昨年が楽しかったので、また出場することにしました」と島津佐和子選手&福井久美子選手の女性ペア。さらに「昨年は男友達とペアを組んでいましたが、楽しかったので今回は奥さんと参加することにしました」と語ってくれた市川毅選手。ちなみに市川選手は今年の別の大会で昨年一緒にラウンドした男友達とももう一度参加するとのこと。一度ダブルスの魅力を体験してしまうと、何度も出たくなってしまうようです。
今大会でもシングル部門とことなり、ダブルス部門は笑顔が多い楽しげな雰囲気。ショットやパットが成功した時には、ペアの相手と喜びを分かち合う様子がところどころで見られました。ご夫婦で参加した市川真美子さんもラウンド後に「楽しかったです」とコメントしていました。
毎回、アンダーでラウンドするチームが続出するダブルス部門ですが、今回は苦戦するチームが続出。1アンダー以上は5チームにとどまりました。そんな中、5アンダーという好スコアを出した昨年の決勝大会の勝者である勝又正浩選手・青木克益選手のペアが、チャンピオンとしての貫禄を見せ優勝を飾りました。
勝又さんがドライバー、青木さんがパターという役割分担が、今回もしっかりできました。パターは必ず勝又さんが先に打ち、ラインを見てから青木さんが打つようにして、今日も難しいパターを何度か決めることができました。ショットは逆に青木さんがすべて先に打つようにしています。
ダブルスは本当に楽しいですね。シングル競技と違って、ミスしてもダブルスだとパートナーがカバーしてくれますし。パートナーがいる分プレッシャーも大きいんですけど、プレッシャーがある分成功した時の喜びも大きくなります。
また、実力以上のスコアがでることも楽しさの一つですね。今日のコンディションで「67」でラウンドすることは非常に難しいと思いますが、ダブルスなら出ます。ゴルフにはハンディキャップもありますが、ハンディキャップを引いて「67」が出ても、ハンディキャップが甘いと言われてしまいますが(笑)、ダブルスだと実力で夢のようなスコアが出せることも魅力ではないでしょうか?レベルに関係なく楽しめますので、様々な方にタブルスの楽しさを経験して欲しいですね。
今回もラウンド終了後には、練習場にてイベントが開催されました。雨のため参加者は少なかったですが、熱心なアマチュアの中には早速本日のラウンド中の問題点を修正するために、青山薫プロから熱心なレッスンを受けている姿もありました。