2015年7月14日(火)大利根カントリークラブ(西コース)
PRGR RS CUP 第2回予選大会が、7月14日(火)に開催されました。舞台は日本オープンや日本女子オープンの開催実績がある井上誠一設計の名門・大利根カントリークラブ。会場となった西コースは、本年度も国内男子ツアー「ダイヤモンドカップゴルフ」の会場となるなど、今でも頻繁にプロ・アマともに数々の大会が開かれる競技ゴルフのメッカです。
シングルス競技では47名のプロゴルファーと、48名のアマチュアが参加。そしてダブル競技は30組のアマチュアペアが参加しました。猛暑でしかも後半は風が強まった厳しいコンディションの中、上位選手は接戦を展開。シングルス競技プロの部では、トータル2アンダーで大田和桂介選手が優勝し、アマチュアの部ではトータル5オーバーで2名の選手が並びましたがカウントバックで西山大策選手が優勝しました。また、ダブルス競技ではトータル6アンダーで2組が並び、カウントバックで増本宏選手・崎山收選手のチームが優勝しました。
シングルス競技のプロの部では、前半の9ホールでは2アンダー以上でラウンドした選手が続出。60台以上の好スコアが期待されたが、後半は暑さに加えて、強くなった風と、風の影響によってさらに固く止まらなくなったグリーンに悩まされスコアを落とす選手が続出。1アンダーの「71」でホールアウトする選手が5人と混戦模様になりました。
そんな状況の中、前半は2アンダー、そして後半は我慢のゴルフでスコアを落とさずトータル「70」の2アンダーで一歩抜け出した大田和桂介選手が優勝。100ポイントと賞金40万円を獲得しました。大田和選手は予選会総合ポイントでも、第1回予選で獲得した30ポイントとの合計が130ポイントとなり、獲得ポイントでも首位に躍り出ました。
試合慣れしているプロゴルファーでも、尋常ではない暑さの影響もあり、いつもどおりのゴルフができない選手が続出。鶴舞カントリー倶楽部で開催された第1回予選大会では、優勝は「67」の5アンダー、60台のスコアを出した選手が5名いたのと比較しても、第2回予選会では過酷な条件での我慢比べ大会の様相でした。
トータル | OUT | IN | ||
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1位 | 太田和 桂介 | 70 | 34 | 36 |
2位 | 佐藤 将司 | 71 | 36 | 35 |
3位 | 癸生川 善弘 | 71 | 36 | 35 |
※2~6位は同スコアのためカウントバックにより順位を確定
前半終了時には3アンダーの方も何人かいたので、もっと良いスコアの人が出ていると思っていました。
後半は風が吹いてグリーンも乾いて固くなり難しいコンディションだったので、スコアを落としてしまったプロが多かったのでしょうか?
自分は我慢のゴルフがなんとかできたので良かったです。
アマチュアの方とのラウンドも、皆さんハツラツとしていて楽しかったです。
アマチュアの方にとってもプロの本気のプレーを間近でみていただくことは良い経験になると思いますので、このような試合は今後も続けていっていただければと思います。
シングルス競技のアマチュアの部では、賞金がかかっているプロゴルファーと一緒にラウンド。プロの技や集中力に怯むことなく、アマチュアも前半の9ホールではプロにも負けないスコアで善戦する選手が目立ちました。ところが後半に入るとスコアを大きく落とす人が続出。70台でホールアウトしたのは2名という厳しい結果となり、「83」の11オーバーまでの上位10名が決勝大会進出となりました。
※10位はカウントバックで確定
「プロのプレーのリズムが、今後の自分のゴルフの参考になりました。プロと一緒に競技でラウンドできるというのは、とても良い経験になりますね」と、ラウンド後に語ってくださったのは「80」の8オーバーでラウンドし3位タイで競技を終えた島村誠さん。島村さんだけでなく、プロとのラウンドは参加した多くの腕自慢アマチュアゴルファーにとって目からうろこの経験になったようです。
また、優勝と同スコアの77の5オーバーでホールアウトしながら、カウントバックで2位となった神田陽介さんも、「プロとのラウンドは刺激になるので、定期的にミニツアーなどに出るようにしています」と、上達のためにプロのラウンドを自分のスキルアップのために定期的に取り入れているとのことで、「プロの本気プレーを競技に参加しながら近くで見ることができるのは、RS CUPの魅力だと思います」と語ってくれました。
トータル | OUT | IN | ||
---|---|---|---|---|
1位 | 西山 大策 | 77 | 39 | 38 |
2位 | 神田 陽介 | 77 | 38 | 39 |
3位 | 島村 誠 | 80 | 40 | 40 |
調子は最悪でロストボールもあったのですが、ロストボールをしたホールではダブルボギーでまとめて、最終ホールでもバーディを取るなど、最後まで切れずにプレーしたことで優勝につながったと思います。
プロと試合で一緒にラウンドできたことも、良い経験になりました。すべてが違うのですが特に時間のかけ方が上手いと感じました。
無駄なところに時間をかけないというか、リズムが確立されているんですよね。
このようなプロの本気プレーを間近で体験できるRS CUPは素晴らしいと思います。
アマチュア2人がペアとなりスクランブル方式で熱戦を繰り広げたダブルス競技。ゴルフ仲間同士はもちろん、夫婦、親子など、様々なペアが、トーナメントセッティングの難コースに挑みました。
75歳の松本辰也選手と76歳の渡辺宏選手のペアは、「75」の3オーバーでホールアウトし、見事にエージシュートを達成。「ダブルス競技には何度か出ていますが今日は2人のベストスコアです。どちらかがミスしても、もう一方にナイスショットが出ていて、今日はかみ合いましたね」とホールアウト後も元気満々で話してくださいました。渡辺選手いわく、「松本さんは250~260ヤードくらい飛ぶんだよ」とのこと。暑さで疲労困憊の参加者が多い中、70代のお二人はホールアウト後も元気満々で話してくださいました。
ご夫婦で参加してくださったのは岩橋選手ペア。「イーグルも出たんですよ!」とこちらも楽しげに1日を振り返ってくれました。「後半はスコアを伸ばせませんでしたが、ダブルス競技の楽しさを実感できました。今回をきっかけに今後も競技に出てみたいと思います」。
夏休みに入ったばかりの高校1年生の娘さんとお父さんの親子で参加してくださった佐藤選手ペアは、「ダブルスはダメな時でもフォローしあえるし、ラインを一緒に読んだり協力しあえて楽しくラウンドできました」と語ってくれました。
優勝は、増本宏選手・崎山收選手ペアと猪田健人選手・金村昭典選手ペアが6アンダーで並びましたが、18番からのカウントバックにより、増本選手・崎山選手のペアが優勝を手にしました。
普段のゴルフではライバルなんですよ!
今日のゴルフでも最後はバーディを取ったんですけど、『なんで入れるんだ。俺が打てないじゃないか!』と終始ライバル心をむき出しでやっていました(笑)。
ただ今日は上手くかみあって良いスコアが出ましたね。
ダブルスの試合は何度か出ていますが、普通だとバーティパットが入るかどうかのグリーン勝負だけど、この試合は一人最低7ホールのティーショットを選択しなくてはならないという条件があって面白いですね。
ティーショットのチョイスが上手くいったのも勝因だと思います。
競技終了後も様々なイベントが実施されました。球筋が安定しないとの参加者からの悩み聞いた青山薫プロは、両脇に椅子を置いて打ってみてくださいと指導。下半身が動くという悪い癖が改善でき、綺麗なストレートボールを連発しただけでなく飛距離もかなり伸びて喜びの表情を見せていました。
他にもスイングなどに不安を持っている方々がイベントエリアに来場。青山薫プロのミニレッスン、そしてPRGRが開発したまったく新しいスイング解析・ティーチングメソッドであるサイエンス・フィットの無料体験に参加していらっしゃいました。また、より自分に合ったクラブを求めている方々が、プロギアの試打クラブを熱心に打たれていました。