ギリギリ×ベリーイージーRS X誕生記念
SPECIAL Interview
Vol.2 金田直之 Naoyuki KANEDA

PRGRと深い関わりをもつ人物に、新しいRS、PRGR、ゴルフについてお話をきくスペシャルコンテンツ。今回は男子ツアー期待の新星、アイアンスナイパーの異名を持つ、PRGR契約の金田直之プロです。

Ch.1 ゴルフとの出会い

PRGR)まずゴルフをはじめたきっかけや、プロになるまでの経緯を教えてください。

金田)祖父※1がプロゴルファーでゴルフ練習場※2を経営しており、父も日本大学ゴルフ部出身で川岸良兼プロのマネージャーをやっていたというゴルフ一族なので、出会いというよりも生まれた時からゴルフは生活の中心にありました。歩くよりも先にゴルフクラブを握っていたんじゃないですかね。ただ小さい頃はサッカーに夢中で夢はJリーガー。放課後も週5、6日はサッカーの練習をしていたのでゴルフは気分転換の遊びという感じでした。

転機となったのは、小学校4年生の時にJLPGAが主催するジュニアの大会に友達とチームで出場したことです。自分は下手で全然活躍できなかったけど、競技ゴルフを通じてゴルフの面白さをはじめて知ることが出来て、徐々にゴルフにのめりこんでいきました。

本格的にゴルフに取り組んだのは中学に入ってからで、帰宅後実家の練習場で父に教えてもらいながら毎日球を打っていました。高校は実家を出て、尊敬する先生がいる拓大紅陵高校に入り寮生活。練習して寮に帰ったら夕飯後に仲間と近くの公園で毎晩素振り、土日はキャディのバイトをしながらコースで実戦練習。3年間もの凄く練習しましたね。大変だったけど、仲間との練習はとても楽しく良い思い出です。大学は地元の中央学院大学に入り、強豪の日本大学、東北福祉大学を倒すべく努力した4年間でした。ここで後にプロになって活躍するようなトップレベルの選手と戦うことによりプロゴルファーが現実的なものになっていきました。

でも実際プロになるのは簡単では無くて、プロテストは4回受験しました。大学卒業後すぐ、2018年の初挑戦は2次テストで力及ばず。翌2020年は途中まで合格圏内だったけど最終ホールでロストボールをしてしまって1打差で届かず。祖父は社会人になってからゴルフを始め、9回連続でプロテストに落ちて最後の挑戦と決めて臨んだ10回目で合格したので、プロになる大変さは家族も十分理解してくれていました。でもプロになるのが目標でなく、ツアーで活躍して世界に出ていくのが目標だったので、3回目の2021年はトップ通過を目指して挑んだ結果、3位タイで合格できました。そこからミニツアーや下部ツアーで腕を磨き、昨年ようやくレギュラーツアーに出場できるようになりました。

※1 伊能一郎プロ
美里ゴルフセンターHPより引用

※2 美里ゴルフセンター(千葉県柏市)

Ch.2 レギュラーツアーを戦ってみて

PRGR)着実にステップアップし、今年レギュラーツアーを戦ってみてどうでしたか?

金田)去年に比べたら今年は反省点の多いシーズンです。ドライバーの不調が響いてしまって思うような結果が出せませんでした。でも昨年の中日クラウンズ※3など、大観衆の前で戦うことはプロとしてすごくやりがいを感じます。緊張感はあるけど大舞台になるほど燃えて楽しめるタイプなので。
シーズン後半はレギュラーツアーの出場権が無いので、下部のAbemaツアーがメインとなりましたがレギュラーツアーの会場に行って出場権が下りてくるのを待ちながら練習しています。トーナメントセッティングのコースで練習できるし、PRGRのツアーバンも来ているのでクラブ調整もしてもらえるし最高の環境です。やはりここで戦いたいですね。

※3 ツアーデビュー2戦目で初日トップに立つ(最終13位タイ)

Ch.3 PRGRの記憶

PRGR) PRGRとは昔から縁のある金田プロですが、PRGRと出会うきっかけなどをお聞かせください。

金田)祖父がPRGRとクラブ契約をしていたり、PRGRのゴルフスクールの監修※4をおこなっていた関係で、実家の練習場にはPRGRの人たちがよく出入りしていたし、練習場内のショップではPRGRのクラブが良く売れていたので、小さい頃から一番身近なゴルフメーカーでした。特に年に1回、ショップのお客様向けにPRGRのツアーバンが登場するフィッティングイベント、『PRGR美里まつり』というのを開催しているんですが、ジュニアの頃はスクールのみんなでカレーを作ってお客様に振舞ったり、学生時代は打席案内をしたり、美里ゴルフスタッフとPRGRスタッフが一緒になって盛り上がるイベントのお手伝いもしていました。プロチームの皆さんからは、小さい頃ツアーバンの中を走り回っていたのを覚えている!と言わるくらいお付き合いは古いですね笑。

クラブとして記憶にあるのは中学生の頃に使用したT3銀ドライバーですね。やさしく球が上がるドライバーで全然曲がらない印象が残っています。

でも高校、大学では別のメーカーにサポートしてもらっていたのでPRGRのクラブを使うことも無くなっていました。大学を卒業しツアープロを目指している時、ドライバーに不安があったので、ショップに来ていたPRGRの営業の方に相談してPRGRサイエンスフィット※5でスイング解析をしてもらったんです。そこから自分のスイングの特徴を理解できて、PRGRのRS5ドライバーをフィッティングしてもらったらドライバーショットに安定感が出て2021年プロテストに合格することが出来、ツアープロの入り口に立つことが出来ました。

※4 現在のPRGRサイエンスフィットインストラクターも若手時代に伊能一郎プロの指導を受け、現在のティーチングメソッドの礎となっている

※5 この時の模様はこちら

Ch.4 PRGRクラブについて

PRGR)ギリギリ×ベリーイージーのRS Xを使用した印象をお聞かせください。

金田)RS5、RS JUSTと使用してきてPRGRクラブのポテンシャルは十分体感できています。レギュラーツアーで戦えるようになったのもRSドライバーのおかげです。特にRSフェアウェイウッド(2022年)は飛距離、コントロール性能が最高でいまだに手放せないクラブになっています。

RS Xドライバーはシーズンオフにテストを重ねましたが、今までのモデルとガラッと印象が変わりましたね。初速性能は相変わらず抜群ですがフルチタンヘッドになって打感、打球音が変わりました。ヘッド形状も従来の丸みを帯びたクラウンがすっきりと平らになって構えやすくなったし、見た目もマット塗装が凄く気に入ってます。締まって見えるし日光の反射が気にならないのが良いですね。

あと、今回のRS Fドライバーはつかまりが良くなりましたね。前作のFはスピンが少なくつかまらなくて、僕らプロでも手強かったけど、今回のFは前作より捕まって右へのすっぽ抜けの心配が無いので思い切って振れるから飛距離も伸びました。でもツアーで戦うには弾道コントロールができる2600rpmくらいのスピン量が欲しいけど、自分はスピンが多くないタイプなのでRS Fだとちょっとスピンが足りないケースもあるので、つかまり良いRSと併用して使用しています。
ドライバー以外にも、先ほど言った通りRSフェアウェイウッド(2022年)は手放せないし、今まで使ったことが無かったRSユーティリティも気に入っている。何よりアイアンが生命線の自分にとって01アイアン※6はイメージ通りの球が打てるし、0(ゼロ)ツアーウェッジもピンチを救ってくれるクラブです。

※6 練習を続けた結果フェース面には打痕がつき、ソールの削れたショートアイアン

Ch.5 金田直之のこれから

PRGR)では金田プロのこれからを教えてください

金田)まずは来年のレギュラーツアー出場権を得るために、QT(クォリファイングトーナメント)を上位で終えることですね。あと来年はアジアンツアーにも挑戦すべく年末タイにQTを受けに行きます。経験を重ねて少しずつですがレベルアップして国内ツアー優勝、海外への挑戦を実現していきたいです。

プライベートでは今年1月に結婚しまして、年末には子どもが生まれる予定なので今まで以上に頑張らないといけません。

PRGR)ええー!?そうなんですか?おめでとうございます

金田)ありがとうございます!PRGRクラブとともにもっと活躍できるように頑張って、今までお世話になった方に恩返ししたいと思います。引き続きサポートよろしくお願いいたします。

※インタビュー日(2024.10.20)

金田直之

1996年千葉県柏市出身。美里ゴルフセンター所属。
中学時代からゴルフを本格的に始め、高校、大学はゴルフ強豪校で活躍。大学卒業後ツアープロを目指し下部ツアー、地区オープン、アジアンツアー、ミニツアーなど経験を積み、2021年度PGA資格認定プロテストを3位タイで通過。2023年にレギュラーツアーデビューを果たすと自身2戦目の『中日クラウンズ』で首位発進して注目を集め、『横浜ミナト Championship』では初のトップ10フィニッシュを果たすなど存在感を示した。今後さらなる躍進が期待される若き俊英。